私たちは2週間程前からすでにこの場所で稽古を行っており、この報告は事後的なものとなっています。少し遅れてしまいましたが、今回の場所の変更について、その理由と経緯を報告します。
私たちは去年の10月に開催した「Seed 行田の若者による演劇ワークショップ公演」をきっかけに、SEEDという団体を発足し、今年3月に行田市地域づくり支援課を通じて行田市市民公益活動登録団体となりました。それにより、私たちSEEDは行田市内の公民館すべてを無料で使用させていただけることになりました。
私たちにとっては非常にありがたい待遇であり、与えていただいた機会を最大限活用しながら活動をしてきました。
しかし10月の下旬に突然、SEEDは今後全ての公民館を有料で使用するようにという決定が、市内の全公民館を統括する中央公民館より伝えられました。理由は、SEEDが市内の公民館を使いすぎていて各自治体や地域で活動するクラブなどから苦情が相次いだためとのことでした。
私たちは各公民館で定められているルールに従って予約を入れて使用していたのですが、他のクラブ活動団体に比べて明らかに活発な活動状況が、誠に残念なことに。悪い意味で目立ってしまったようでした。また、行田市に限ったことではないかと思いますが、地域公民館というのはその運営に地元自治会が深く関わっており、自分の地区の公民館は自分達のものだという意識がかなり強いため、SEEDは迷惑なよそ者だと認識されているかもしれないということでした。
すでにSEED2013演劇ワークショップ公演の企画が動きだし、キャストも決まり稽古も始まっている最中での出来事だったので、こちらの考えや内情を全く考慮しようとしない先方の態度には落胆しました。
予定している稽古をすべて予定通り公民館でお金を払ってやるとなると予算が一気に跳ね上がってしまいます。私たちにはその予算を捻出することは出来ませんでした。
そこで、公民館での稽古と本番という当初の予定を一度白紙に戻し、別の場所での開催を模索することにしました。
その中で浮上したのが、9月にSEEDとbug-depayse共催で公演を行ったbug-depayse作品「ストーン・サークル」に出演していただいた安達美和さんのおじいさんとおばあさんが所有しているビルです。
このビルは行田の中心部である向町に存在し、安達さんによれば小学生の頃までは安達さんたち家族が住んでいましたが、安達さんたちが新居に移ってからはおじいさんが時折趣味に興じるのに使う以外はほとんど使われていないとのことでした。中を見せていただくと、各フロアとも物置状態になりかけていましたがで片付ければ十分な広さがありました。
安達さんを通じておじいさんおばあさんにこのビルで稽古と公演をやらせていただけないかと相談したところ、お二人のご厚意で了承してただけました。おじいさんとおばあさんにこのビルの名前を尋ねたところ、「クマイビル」だということでした。
公民館の無料使用が出来なくなったことは残念ではありますが、安達さんとの縁からクマイビルにたどり着き、ここで稽古と公演を行わせていただけることになったのは、今回のワークショップ公演にとってだけでなく、私たちSEEDの今後の活動にとっても大きな出来事です。今回のことによって、様々な新しい可能性が想像できるようになりました。
今回のことでも改めて思いましたが、私たちの活動は人の繋がりに紡がれて成り立っています。クマイビルを使うことを許してくださった熊井夫妻の期待に応えられるように、一生懸命活動していきます。
最後になりましたが、私たちにこのような機会を与えてくださった熊井夫妻と、安達美和さんに、この場を借りてお礼申し上げます。本当にありがとうございます。
2013年11月14日 SEED代表 野本翔平
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